従来の手技は軟部組織に対するアプローチ、関節部に対するアプローチのどちらかに偏りがちでした。
仮に関節を矯正し関節のズレが改善されても、関節の変位から派生して起こった筋のアンバランスは治らないし、逆に軟部組織に働きかけて筋の異常を調節しても、関節のズレを戻すことは難しかったのです。このような偏った手技療法では、本来の意味での治療とはいえないのではないだろうか。
本来の治療は症状に応じて、関節のズレを治し、同時に筋など軟部組織の障害も治す、総合的な治療法であるべきなのです。いわば両極に偏った手技を統合して、より効果的な療法を編み出すべきではないのか。そのような問題意識に基づいて、長年の臨床経験の積み重ねの中で生み出されたのが筋・筋膜スラッキング療法です。
筋・筋膜スラッキング療法には手技による手動スラッキングと器具(スラッカー)を用いて行う波動スラッキングの2種類があります。波動スラッキングで使うスラッカーは、高頻度の振動により発生する波動を皮膚に不必要な圧迫を加えることなく深部まで浸透させることが可能な電気駆動の機器です。
従来のマッサージ器は駆動範囲が大きいために皮膚や皮下組織に必要以上の圧力を加えてしまい、
組織内の微小出血を引き起こす原因となっていましたが、これを予防するために特別にデザインされたものがこのスラッカーです。個々の筋肉に波動を加えて治療をすることもできる為、より正確できめの細かい治療を行うことが可能です。
…最後に、スラッカーによる波動刺激はとても気持ちが良いのですがかなり派手な音がします。(会話が成り立たない事も‥)
すいませんがこの音にも、どうかおつきあいを。
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